廃車買取完了までにかかる期間や買取の流れ

廃車をしたいと考えているものの、どの程度の期間がかかるのかを知りたいという方もいらっしゃるかと思います。

今回は、廃車買取完了までにかかる期間や買取の流れについて詳しく解説します。

廃車買取完了までにかかる期間は?

買取業者に依頼して廃車手続きを行う場合、廃車が完全に完了するまでの期間は、次のように分けることができます。

  • 自分で行う手続き
  • 買取業者が行う手続き

2の「買取業者が行う手続き」には、「一時抹消登録」と「永久抹消登録」がありますが、一旦「一時抹消登録」を行って自動車税の納付義務を中止して、その後「永久抹消登録」を行います。

買取業者が行う「永久抹消登録」までを含めると通常3~10日程度、最長3ヶ月かかりますが、1の「自分で行う手続き」だけであれば最短1日で完了します。

一時抹消登録にかかる期間

「一時抹消登録」とは、車を解体せずに一時的にその車を使用しないという届出をする廃車手続きのことです。

この「一時抹消登録」は、その車の「処分」ではなく「休止」の意味合いを持っている手続ですので、海外出張や入院などで長期的に車に乗らないが、再度乗る可能性があるときに行います。

ナンバープレートを返納して、必要書類を提出するだけで済みますので、最短1日で完了します。

「一時抹消登録」をすることによって自動車税の納付義務がなくなりますので、未経過月分の自動車税自賠責保険の還付金を受けることができます。

永久抹消登録にかかる期間

「永久抹消登録」とは、車を解体して廃車にする手続きのことです。

車の解体が必要となるため、通常は3~10日ほどかかりますが、解体業者が混み合っている場合は最長で3ヶ月ほどかかることがあります。

「永久抹消登録」をすると、重量税の還付金を受けることができます。

廃車手続きの流れ

廃車手続きには、「一時抹消登録」と「永久抹消登録」がありますが、以下では「永久抹消登録」の場合の手続きの流れについて説明します。

前半部分は自分が行う手続きであり、後半は車と必要書類を引き渡した後に、買取業者が行う手続きです。

自分で行う手続き

まず、自分で行う手続きについて説明します。

印鑑証明書の取得

印鑑証明書は、住民票のある市町村役場での手続きが必要で、本人または代理人が印鑑登録カードを市町村役場の市民課などの窓口で手続きをして取得します。

代理人が手続する場合は、委任状が必要となります。

また、マイナンバーカードを持っている場合は、コンビニなどでも印鑑証明書を取得することもできます。

なお、印鑑証明書の有効期限は3ヶ月ですので、有効期限内のものを用意する必要があります。

書類作成

廃車手続きには、次の4つの書類が必要となります。

  • 車検証
  • 印鑑証明書
  • 譲渡証
  • 委任状

※参考:「廃車手続きに必要な書類

<車検証>

「車検証」は原本が必要となりますが、通常は車のグローブボックスの中などに収納されていますので、きちんと確認しておきます。

<印鑑証明書>

「印鑑証明書」は前項で取得した有効期限内のものが必要となります。

<譲渡証>

「譲渡証」は専用の様式の書類で、買取業者から入手します。
「譲渡証」に記入する内容は次の通りです。

<委任状>

「委任状」には専用の様式はありませんが、買取業者から入手して記入します。
「委任状」に記入する内容は次の通りです。

車・書類の引き渡し

廃車する車と必要書類を買取業者に引き渡します。

買取業者が行う手続き

次に、買取業者が行う手続きについて説明します。

買取金額の支払い

廃車する車と必要書類が引き渡したのちに、買取金額が支払われます。

業者によって現金支払いや銀行口座振込みの場合があり、支払いまでの日数も異なります。

廃車解体

廃車する車を解体業者に依頼して解体します。

抹消登録申請

車を解体した後、ナンバープレートを返納し必要書類を提出して「永久抹消登録」を申請します。

廃車手続きは最短1日で完了する!ただし、できるだけ余裕を持って手続きを行おう!

この記事では、廃車買取完了までにかかる期間や買取の流れなどについて解説しました。

買取業者に依頼して行う廃車手続きには、「自分で行う手続き」と「買取業者が行う手続き」があり、「自分で行う手続き」だけであれば最短1日で完了します。

しかし、車を解体する「永久抹消登録」には3~10日ほどかかることもありますので、できるだけ余裕をもって行うことをおすすめします。